2011年01月04日

About Yukitake

順天堂大学医学部病院管理学 非常勤講師
医師・医学博士       雪下岳彦

*略歴

私は1996年8月、医学部6年生の時にラグビーの試合中に起こったスポーツ事故で、頚椎(C4)を骨折し、脊髄損傷となりました。
その事故以来、手足が不自由になり、車椅子を使った生活を送っています。


不自由な身になりましたが、家族や友人、大学の方など大勢の方にサポートをいただき、1998年医師免許を取得しました。
その後、精神科医としての初期臨床研修を、順天堂大学付属順天堂医院にて修了しました。


2001年に渡米。ハワイ大学で心理学を学び、2004年8月からはサンディエゴ州立大学大学院にてSports Psychologyを学んでいました。
しかし、諸般の事情で、大学院での勉強を途中で切り上げ、2005年6月に日本に帰国しました。


帰国後の2007年4月、順天堂大学大学院医学研究科(病院管理学)に入学し、自律神経の研究を行いました。
そして、2011年3月、医学博士号を取得しました。


*思い

アメリカ留学を決めたのは、アメリカの大学にはハンディキャップを持った学生に対する充実したサポートシステムがあると聞いたからでした。
医師の初期臨床研修修了後、私はもっと色々なことを学びたかったのですが、ハンディキャップを持った人が高度教育や医学教育を受けたり、医療現場で働くことは、日本だとなかなか難しいのが現状でした。
色々取り巻く状況から考えて、日本では今のところ難しいというのは何となくわかりましたが、なぜアメリカでは出来ることが日本では出来ないのか? その違いはどこから来るのか? という疑問がわきました。


また、同時期に、とあるテレビ番組にてハンディキャップを持った日本人でアメリカで生活していた方が、「日本に戻って、私は障害者になった」というコメントをしていたのを聞き、日本とアメリカがどう違うのかを肌で感じてみたいと思いました。
やはり、「百聞は一見にしかず」で、伝え聞いた話をいくら聞いても、経験してみなければわからないことがたくさんあります。
幸いにして海外に留学することができ、勉強だけでなく、もっと広い観点でアメリカを見て、日本との違いを身をもって感じよることができました。
これからは、日本でその経験をお伝えしていこうと思っています。


私が勉強しているSports Psychology (スポーツ心理学) は、まだ日本ではあまりなじみのない分野です。
なじみあるトピックとしては、スポーツ選手のメンタルトレーニングなどがあげられると思います。
オリンピックなどを見ていても、ここ一番で力を発揮できる人出来ない人がいて、メンタル面の強化がいつも今後の課題として残ります。
こういったトピックを研究しているのが、スポーツ心理学です。


ただ、私が一番やりたいところはちょっと違います。
私が勉強したいところは、「怪我」です。
自分はスポーツの怪我でこういう身になりました。
スポーツと怪我は、切っても切り離せない関係にあります。
しかし、私は心理学および精神医学を用いたメンタル面からのアプローチで、少しでも怪我の起こる確率を減らせたらと思っています。


もう一つ、怪我の予防と同じくらい取り組みたいことは、怪我後のメンタル面のサポートです。
スポーツの怪我はほとんどの場合において突然であり、まったく予期できないものです。
それ故に心の準備が出来ておらず、怪我は肉体だけでなく、精神面にも大きなダメージを与えます。
時には、治療が必要なほどの精神状態に陥るにもかかわらず、そのケアはあまり重要視されていません。


私も受傷後しばらくは、かなりつらい精神状態でした。
今になってふり返ってみると、あの時こそメンタル面のケアが必要だったと思います。
もちろん、ドクターやナース、家族や友人の励ましはありましたが、プロフェッショナルなメンタルケアではありませんでした。


スポーツの怪我に限らず、突然の事故や病気に見舞われた方も、同様にメンタル面のケアが必要だと思います。
そして、こういう経験をした私こそが、同じような局面にいる方々のメンタルケアをするのに適しているのではないかと思っています。
Sports Psychologyの勉強は、それを成し遂げるために役立つと考えています。
大学院での勉強は途中になってしまいましたが、これからも個人的に勉強を続けていきたいと思っています。


帰国後、順天堂大学大学院で、自律神経の研究をし、医学博士号を取得しました。
自律神経は体の機能を一定に保つ働きをしていますが、この働きが悪くなることが病気の一因であることが分かってきました。
つまり、精神的な不調、肉体的な不調は、自律神経の機能と密接に関わっているのです。


医学、自律神経の研究、スポーツ心理学、そして私の経験を合わせて、QOL(Quality of Life:人生の質)向上に役立ちたいと思っています。

雪下 岳彦   yukitake@lucky.plala.or.jp


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2011年01月03日

活動記録

講 演

・2012/3/18 第2回 特別東京臨床研修会 「日米のバリアフリー」「知っておきたい認知のゆがみ」

・2011/11/23 第9回脊髄損傷リハビリテーション勉強会 ”「やってみる」をやってみる”

・2007/5/21 在宅リハビリサポートの会「レッツ」 第14回勉強会 「夢を語ろう」
内容はこちら


研究活動

Takehiko Yukishita, Keiko Lee, Sungdo Kim, Yu Yumoto, Akiko Kobayashi, Takuji Shirasawa and Hiroyuki Kobayashi. Age and Sex-Dependent Alterations in Heart Rate Variability : Profiling the Characteristics of Men and Women in Their 30s . ANTI-AGING MEDICINE 7: 94-99, 2010. http://www.anti-aging.gr.jp/english/pdf/2010/7_94.pdf
(邦題:「30代に注目した男女別の心拍変動における加齢変化 」)

・共著
Yu yumoto, Takehiko Yukishita, Keiko Lee, Hiroyuki Kobayashi. The efficacy of recovery care with cool veil serum. Health 2(12): 1425-1429, 2010. http://www.scirp.org/journal/PaperInformation.aspx?paperID=3591

Sungdo Kim, Takehiko Yukishita, Keiko Lee, Shinichi Yokota, Ken Nakata, Daichi Suzuki, Hiroyuki Kobayashi. The Effect of Mild-Pressure Hyperbaric Therapy (Oasis O2) on Fatigue and Oxidative Stress. Health 3(7): 432-436, 2011. http://www.scirp.org/journal/PaperInformation.aspx?paperID=5893

Mitsunori Tsumaki, Yoshitomo Saita, Hiroshi Ikeda, Kazuo Kaneko, Takehiko Yukishita, Keiko Lee, Sungdo Kim, Shinichi Yokota, Nobuhiro Suetake, Hiroyuki Kobayashi. Effect of enpishin (press tack acupuncture needles) on autonomic function, WBC count and oxidative stress. Health 3(7): 437-443, 2011. http://www.scirp.org/journal/PaperInformation.aspx?paperID=5916


執 筆

・2009年4月 旅行医学質問箱(メジカルビュー社) 6章18-1「車椅子で旅行したいのですが、何か問題はありますか?」担当

・月刊水球にて、コラム「スポーツメンタル」連載。(2006年11月〜2009年8月)

すべてをまとめたPDFはこちら

2009年  8月号  ツール・ド・フランスから学んだ”For the team”精神
     7月号  一芸をみがけ
     6月号  No Negative Words 
     5月号  うまくいかない時もある
     4月号  守りのチカラ
     3月号  試合勘とは何か?
     2月号  オフシーズンに本を読もう
     1月号  「やる」と「やらない」の差は大きい
2008年 12月号  最高の力を発揮できる「ゾーン」
    11月号  自分の役割について考えてみる
    10月号  試合は生き物
     9月号  スポーツメンタル的に北京オリンピックをふりかえる
     8月号  オーバーワークにご用心
     7月号  情報を選ぶ「頭」を育てよう
     6月号  自分のプレーが出来れば‥? 
     5月号  ほめて伸ばす
     4月号  4月にするべきこと
     3月号  プロセス重視と結果重視
     2月号  言葉を変えて、思考を変える
     1月号  「今年こそ」をやってみる
2007年 12月号  時は金なり! 
     11月号  今を生きろ! 
     10月号  マンネリ脱出の処方箋
     9月号  経験を積むという事
     8月号  試合に役立つエトセトラ
     7月号  ケガとココロ
     6月号  スランプを吹き飛ばせ
     5月号  休息と気分転換のススメ
     4月号  コントロールするは我にあり
     3月号  ポジティブ・シンキングを誤解していませんか?
     2月号  マネから始めるイメージトレーニング
     1月号  目標設定とその進め方
2006年 12月号  水球をやる目的について考えてみよう
     11月号  心と身体はつながっている


・ラグビーマガジン(ベースボールマガジン社)コラム「メディカルズファイル」にて執筆

2007年 2月号  モメンタムをつかみとれ!
2006年 12月号  「挑戦」「刺激」「変化」でマンネリからの脱却を図ろう
    8月号  カラダの怪我、ココロの痛み 〜ヤンキース松井選手の怪我に学ぶ〜
    7月号  負けるが「勝ち」 〜Positive Thinkingで敗戦を次の勝利の糧としよう〜
    6月号  ゴールへのロードマップ 〜チームをまとめる「目標設定」〜
    5月号  「ここぞ」の場面に効くおまじない 〜気軽なスポーツ心理学の活用〜


新 聞

・2008/8/16 朝日新聞関西版「車いす観戦、広がる景色、リニューアルでより見やすく」にコメント掲載

・2007/10/8  産経新聞ネット版「需要増える福祉車両、実は快適性です」にコメント掲載


テレビ

・1998年 テレビ神奈川「はなしの市場」〜車いすの医師〜


対 談

・CHALLENGED MARKETサイト内
スポーツドクター辻のスポーツのチカラ
"第3回 特別インタビュー「ドクター辻×ドクター雪下」"
インタビュー内容はこちら


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原稿執筆、講演、取材などの御依頼は yukitake@lucky.plala.or.jp まで。


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